2017年12月31日日曜日

10回目の年末の一言

年末に書いてきた「年末の一言」が今年で10回目になりました。
という事は、来年の3月でこのブログも満十年を迎えるという事になります。

今年書いたブログの中でアプローチの多かった上位五つのテーマは、順に・・・。
1.「空家活用促進隊」募集中
2.3・11仮設住宅の活用
3.頑張る二つの現場
4.米焼酎「ねっか」
5.稲刈り終わる

それぞれこの町と関わりの深い話題でした。
毎日100名を超え、あるいは200名を超える方々に読んでいただいていることが励みになりますし、毘沙沢という、過去に一度捨てられた集落跡で生きる厳しさ、そうした中で大きな支えともなっています。
本当にありがとうございました。

家具と裂き織の仕事、ホルンとフルートの演奏活動、空き家利活用への取り組み等は今後も続けていきますが、来年は古民家の記録調査「古民家探偵団」も少し本格的に取り組めればと考えています。
もし、興味のある方がいらっしゃいましたら連絡ください。
共に活動しましょう。

春まで毘沙沢は雪に閉ざされて休眠状態ですが、雪解けとともにまた活動を開始いたします。
来年もどうかよろしくお願いします。

2017年12月30日土曜日

その後の訪問・・・その4

「昔の仕事・その13」で紹介した江東区にある「プラザ元加賀」に出かけました。
頭部がもぎ取れたシンボル

竣工から33年の集合住宅です。
十数年ぶりの訪問でした。

今年は、大規模修繕の年だったようで、外装は塗りなおされきれいに維持されていました。
外構の植物も大きく育ち、落ち着いた雰囲気になっていましたが、庭の中心にシンボルとして作った彫刻に大きな変化が有りました。

たまたま出会った理事の方に伺うと、3・11の地震で上部が折れて危険な状態になったので、取り除いたとの事でした。
事故にはならなくて良かったのですが・・・。
取り除かれた頭部は庭の脇に横たわっていました
中心に特殊鋼の芯棒を入れていましたが、その芯棒の頂部で石に大きな地震力が掛かったのでしょう。
廃墟のイメージを形にすることでこの地の歴史の変化を表現した彫刻家関根伸夫さんとのコラボでしたが、折れたことでイメージがさらに深まったように見えました。
手元に残る石彫の竣工図
その後、年末の銀座に出かけましたら、外国の方がたくさん歩いていました。

2017年12月27日水曜日

柏の葉吹奏楽団・新春のコンサート

練習中ですね
只見は激しい吹雪の中にあるようです・・・毘沙沢が心配です。

今年も後わずか・・・県民プラザの音楽室を借りて年内最後の練習をしてきました。
柏の葉と田島吹奏楽団の両方の曲を一通り吹くと、2時間半はかかります。
良い運動になりますね。

柏の葉吹奏楽団の新春コンサートが1月14日(日)開催予定です。
お近くの方も少し遠い方もお出かけください。

私達も出演しますので・・・。

場所は柏の葉の「さわやかちば県民プラザ」で午後2時開演。

2017年12月25日月曜日

毘沙沢林道情報

現在の林道は歩行に問題はないようですが、明日からはまた激しく降りそうです。

先ほど町からの連絡で、年末12月30日(土)に林道にブルが走る予定です。
また、年明けは、1月6日(土)あるいは7日(日)の午前を予定しているとの事です。

雪の状況で変更があるかもしれませんので直前の情報を確認してください。

2017年12月24日日曜日

忘年会へ

柏の葉吹奏楽団で知り合い、その後親しくしていただいている「NPO法人アンサンブルはなみずき」。
昨日、忘年会に参加しました。
アンサンブルはなみずきの皆さんと
音楽好きの若い人たちを巻き込んで、年に数十回、印西市を中心に演奏活動をしています。
年々活動が広がっているようで・・・仕事をしながらの演奏活動は大変ですね。
それでも、音楽が大好きな皆さん、楽しそうです。
演奏風景(HPから)
宴会中

頂きました

市の支援組織、住民のサポートなどに支えられて多くの市民の皆さんに喜んでいただいていているようです。

続けることが大切だな、でもそれが一番難しいことなのですね。
これからも美しい演奏を創り続けてください。

2017年12月20日水曜日

帰郷

故郷に帰っています(第二の故郷は柏)。
私の第一の故郷は豊島区駒込。

駒込小学校の仲間は、う、兄弟みたいな感じですね。
只見町にも何回も何回も来ていただきました。

巣鴨駅前にて

そんな仲間と巣鴨で会うのが例年の行事。
命の洗濯。
また来年元気でお会いしましょう。


2017年12月19日火曜日

サウンドオブミュージックin田島

先日、田島のお蔵入りで「若き音楽家を育てる会」の徳子さんとばったりと。
今井さん、これこれ・・と渡された。

来年1月7日にお蔵入り交流館で開催のイベントのご案内。

「只見からも潤子さんの生徒さんが・・・」との話で・・・そういえば「布沢の森の音楽会」も昨年で終わったし、「森林のふれあいコンサート」も日光に行ってしまった。

1月7日、私達は都合で聴きに行くことが出来ないのです・・・ですからせめて宣伝だけでもさせていただきましょう。
園児~小中学生・合唱団のコンサート、お近くの方はお出かけください。


2017年12月16日土曜日

森林の分校アーカイブス・・・6

「くらし体験施設」である森林の分校の1年間(2007年4月から)の反省も含めたまとめが有りました。
2007年度のまとめ
写真なども整理していますが、見当たらないものが多く、その中から数枚を掲載します。
想い出深い物ばかりです。
・分校の田植え(5月19・20日)
・こぶし苑の遠足(6月14日、7月12日)
こぶし苑の遠足
・只見町・婦人会の昼食会(6月17日)
婦人会の昼食会・38名参加
・柏山岳会・33名参加(6月23日)
・柏市児童センター主催の「わくわく自然クラブ」(8月1~3日)
柏市の子供たち

・地域教育研究会の研修(8月末・・湯ら里との合同)
・森林の分校の稲刈り(9月29・30日)

・南会津教育事務所主催の「幼児と小学生のための親子の体験推進事業」(10月6・7日)
ブナの森を散策して親子で額縁など作りました
秋の紅葉時には、湯ら里からの依頼により行われた三遊亭師匠グループの夕食会(10月28日)なども記憶に残る出来事でした。
テレビ局の撮影も幾つかありました。
初年度でしたが581人が宿泊し、442人が食事をし、374人を森に案内しました。
その他ピアノ教室の発表会など、とても沢山の方に利用いただきました。

そして、感謝のお手紙などは今も大切に・・・私の宝です。
2008年春からの事は下のラベル「森林の分校」をクリックしてみてください。
分校運営の今後の参考になれば幸いです。

2017年12月15日金曜日

隣町のクラウドファンディングの続き

このブログの11月5日に書いた、昭和村のクラウドファンディング。
その時(40日前)は寄付額が1,119,000円でした。

目標額が大きいので、30%も行けば成功かな、などと見ていました。
それがなんと今日30%、7,290,000円に到達したようです。
残り13日でどこまで伸びるのか、楽しみです。
皆さん奇跡を起こしましょう。

金額も重要ですが、寄付者が174人というのもまた重要です。
この方々は、私も含めて「旧喰丸小学校」との関係を深めたという事でもあります。


毘沙沢林道情報

今日、半日早めに、今シーズン初の圧雪作業が終わりました。
先ほど歩いてきました・・・林道を歩くなら今です。
毘沙沢到着

今ならかんじき無しでも歩けます

2017年12月14日木曜日

除雪日和

積もりました。
数日で、勢いよく雪国になりました。

冬型の気圧配置が緩むと晴れ間が出て、すがすがしい空気と明るい世界が広がります。
まさに除雪日和です。

これから無料のスポーツジムで汗を流すぞ・・てな感じ

性能の良い除雪機と薪ストーブさえあれば、雪国は面白い。
今年の除雪機は新品だし、性能は良いし、安心だしね。

人口減少が今開催の只見町議会で話題になっています。
歯切れの悪い先の見えないやり取りは・・・うううストレスの元。

雪国の面白さを、除雪の気軽な楽しみ方を、雪国の生活の楽しさを、薪ストーブのある豊かな暮らしをどんどん発信すれば、都会の多くの方が・・・もしかしたら、只見町を目指すかもしれませんぞ。

これからの季節こそが只見町。

2017年12月13日水曜日

森林の分校アーカイブス・・・5

民間で新たに始めるからには、今までの森林の分校とは違うイメージを作りたい。
目に見えるかたちとサービスでそれを具体的に表現するにはどうするか。

幾つかの新しい試みをしました。
1.ロビーに新しい家具や照明を置く。
2.スタッフのユニホームを作る。
3.食堂のテーブルクロスとランチョンマットの使用。
4.朝食の時にコーヒーをサービスする。
5.お風呂は湯ら里の温泉に入れるようにする。
6.客室にカギがかかるようにする。
7.夜間は必ず宿直を置く。
8.お土産は厳選した地元産を置く・・・大きな1枚板の上に並べました。

温泉の利用は、当時湯ら里の支配人目黒仁也さんと、チケットの扱いなどの方法について何回か打ち合わせをしました。
ユニホームは皆さんが可愛らしく見えるように・・・。
テーブルクロスは料理が一段と美味しく食べられるように。
ルームキーのタグは自然の木を使ったかな。

私が支配人であった当初の2年間は、このような分校でした。
幾つかの懐かしい写真が手元に残ります。
ロッキングチェアーが人気でした

それぞれあつらえたユニホームで・・可愛い

テ―ブルクロスでこんなに変わりました





2017年12月12日火曜日

森林の分校アーカイブス・・・4

そもそもの話を少し。

何時でしたか(2006年8月初めでしょうか?)夜分に晃吉さん・吉久さんからの電話で分校へのお誘い。
その当時分校は町の直営で、町が布沢区に運営を依頼していました。
その運営を翌年度から指定管理に移行し、民営化したいとの話でした。

私のメモでは、2006年9月3日に布沢区の臨時総会が開かれ、その場で私を支配人として民営化を進めるとの協議がされています。
町・産業振興課交流推進班の意向でもあったようです。

その場で私は
1.私が主役になるのではなく、分校に携わるすべての人が主役。
2.開店休業ではなく、いつも人がいる施設。
3.この地を後にした子供たちが、また再び戻りたいと思える環境を作る。
     の3つを目標に、仕事を引き受けたとメモに残っています。

その後たびたび3人で打ち合わせをしています。
そして私は、翌年の春のオープンに向けて、指定管理、運営コンセプト作成、売り上げ見通し、運営体制、組織化、申請関係など事務的な仕事を進めました。

その一つに施設改修案の提案が有ります。
運営コンセプト「恵みの森のビジターセンター」を考える中で作られたものでした。
宿泊室をベット化し、プライバシーの守られた快適な客室の提案です。
1人旅の若者や外国人が気楽に泊まれる。
長期滞在の家族、元気な高齢者なども取り込みたいと考えました。
魅力ある施設への改装提案でした。


収容人数は28人になっています
残念ながら実現しませんでしたが、久々に見て、今からでも、いや、これからの新しい分校のためにこれは良いぞ・・・・と思ったりします。

毘沙沢林道速報

今日は一日吹雪きました。
この雪は、予報では明日まで続きそうです。
現在林道は完全に不通です。

林道の圧雪予定・・・12月15日(金)午後との連絡を受けましたのでお知らせします。
16時現在の毘沙沢

毘沙沢林道情報

昨晩4~50センチほどの積雪がありました。
今日明日と雪の予報です。
林道は今日の時点で不通と考えたほうが良さそうです。

2017年12月11日月曜日

森林の分校アーカイブス・・・3

2007年4月14日のオープンに向けて、色々なことが同時に進行していました。

施設に係る事、人に係ることが大変でしたが、お客さんに来て頂かなくては何も始まらない。
宣伝をどうするかが気になりました。

4月5日に観光協会の典子さんに相談しています。
パンフレットとHPをオープンに間に合わせたいと、少々焦っていました。

使用する写真を集め、原稿を作って、パンフレットは三条印刷へ、HPの制作は典子さんにお願いすることが出来ました。

今見ても中々よく出来てます・・自画自賛

パンフレットは数百部刷って、さらにのちに増刷しています。
指定管理前の運営の時に利用いただいたお客さんにも、郵送などした記憶が有ります。

HPはfuzawaというドメインを取って作りましたが、4年後に契約を切られたため、残念ながら今は見ることが出来ません。

2017年12月10日日曜日

毘沙沢林道情報

今日の只見は晴れています。
穏やかです。

お昼過ぎの林道の状況は、前回の報告と大きくは変わりません。

登り口の数百メートルは圧雪状態。
南面の平坦地はほぼ溶けていますが、毘沙沢の我が家に近づきますと写真のような状況です。

毘沙沢集落への登り口

今日現在車が入ります。

予報では明日の夕方ぐらいから降雪量が増えそうです。
そろそろ通行止めかな・・・注意が必要です。

2017年12月9日土曜日

その後の訪問・・・その3

天気も良いし、と、千代田線新御茶ノ水駅出口とつながる「新御茶ノ水ビル(日本出版販売本社)」を訪問。
高層部の外装を主に担当していました

JR御茶ノ水駅から

この建築と私との関係は「昔の仕事・その9」2016年8月27日に書きましたのでそちらを見てください。

当時と比べると、周辺には沢山の高層ビルがその後建ちましたが、ガラスで覆われた建物の多い中で、PCカーテンウオールの外観は落ち着きを見せています。
しっかりしたタイルと大きなガラスは古さを感じさせません。
ロビーの彫刻「弓をひくヘラクレス」

ロビーの彫刻「弓をひくヘラクレス」がなんだか頼もしい。
設計当初からは40年が経過しています。

「昔の仕事・その9」を探すのには、下のラベルの「昔の仕事」をクリックしてください。

2017年12月8日金曜日

森林の分校アーカイブス・・・2

2007年3月4日の雪の中での撮影ののち、森林の分校ふざわがオープンする4月14日までの間、雪解けと共に運営チーム(森林の里応援団)による準備が進められました。

明るすぎる蛍光灯の本数を間引いたり、自作の家具を持ち込んだり、ホールの家具の配置変えなどはさほど大変な事ではありませんでしたが、問題は料理のメニュー。

3月17日に運営に関することと、メニューの打ち合わせが行われています。
主だったメンバーでおおよその案をまとめ、4月1日に試食会が催されました。

この時驚いたのは、女性陣の皆さんの手際よさ。
あっという間に、沢山の地元の食材による料理がテーブルの上に並びました。
試食の時の夕食メニュー

朝食メニュー

後でわかりましたが、この地域ではこうした共同作業は頻繁に行われてきた得意技だったのです。

その時の写真は,、のちにHPとかパンフレットで使われました。

2017年12月6日水曜日

森林の分校アーカイブス・・・1

このブログは2008年3月から書き始めました。
「森林の分校ふざわ」は指定管理者としてその1年前からスタートしましたので、その当時の事は間に合っていません。

今更ですが、その当時の事を少しずつ、思い出してみようと思います。

指定管理者として、組織や経営に関することは後ほど書こうと思いますが・・・まずはHPやパンフレットを大切にしようと考えた経緯があります。
その為には、誰が、どんな顔をした人たちが運営しているのかを広く知っていただきたいと考えました。

2007年春、雪が解ける前に関係者に集まっていただき雪の中で写真を撮っています。
私は毘沙沢から雪の中を歩いて出てきました。
「森林の分校ふざわ」のスタート・2007年3月4日撮影

これは希望に満ちた当時の関係者の集合写真であります。
これが「森林の分校ふざわ」の新たなスタートの瞬間でした。

2017年12月2日土曜日

都市との共存

ふるさと交流都市である柏市からの移住者としては気になる柏市との相違と関係。


只見町の面積は柏市の6.5倍、但し人口は1.03%しか居ない・・只見町は町民1人で柏市の630倍の広がりの中で生きていることになる。
さらに柏市の世帯数は、11月の1か月で227世帯増えている、1年で2700戸と考えたら只見町の世帯数1866戸を1年で超える勢いで増加している計算になる。

昨年度の一般会計の歳出は、只見町が61.7億円に対して柏市は1218億円。人口1人に対してはそれぞれ143万円と29万円となり、只見町は住民一人当たり5倍のお金を使っている。

柏市職員は2645人と職員1人に対して住民は160人、これに対して只見町は40人とサービス密度が高い。
議員数は只見町12人に対して柏市36人で、只見町の議員1人に対する住民数360人は柏市では11700人となり、議員密度は32倍となっている。

都市への人口集中、中山間地の過疎化はなぜ止まらないのか。
山の中で広大な自然を楽しむ生活や、中山間地の農業がなぜ主流になれないのか・・・この数字を見ながら考えます。

効率を考えると柏市に軍配が上がりますが、豊かさから見ると只見町に軍配でしょうか。
互いに補い合える生活をこの2つの交流都市で作れないか、柏市の広報を見ながら考えます。

2017年11月30日木曜日

その後の訪問・・・その2

「昔の仕事」の24の中では取り上げていませんが、私が設計に大きく係わった最初の建物が今も東京証券取引所の日本橋川の対岸にあります。
当時は安田生命鎧橋ビルと言いましたが、今は小綱町安田ビルとなっています。
設計時の外壁は白をイメージしていました

1972年10月から計画がスタートし、翌年9月に実施設計が終っています。
私が24~25歳の時の仕事です。
1973年、私の描いた立面図

オイルショックと重なって着工が遅れ、私は現場には係わっていないため設計時のイメージと多少違うものになりました。

日本橋川に面し、首都高と接します

昨日、久々に出かけてみました。
鎧橋の袂に、そのままの姿で建っています。
40数年の間、トイレなどに手を加えているようにも見えますが、竣工当時のままです。
少し恥ずかしい・・・最初の仕事(担当技師は米井さん)です。

今回出掛けて、この地に「メイゾン鴻乃巣」が明治43年から大正3年まであったことを知りました。
それを知っていたら、設計が変わっていたかも・・・と、今は考えます。
建物の前に立つ「メイゾン鴻乃巣」の説明サイン