2016年12月3日土曜日

昔の仕事・・・その18-3

工期は1988年7月から2001年2月の2年7ヵ月でした。
この間にどれだけの総合図・施工図をチェックしたのでしょうね。
1989年夏の全景、未だ駅との間の道路は有りません
1989年夏、
右上の仮説小屋が私達の事務所でした
本部・文系・教養部・講堂


工区は5つに分かれていましたが中野君と私は主に1工区に多くの時間をついやしていました。
青木建設を中心とするJVも良く頑張りました。

朝から晩まで、毎日毎日施工図に赤を入れて施工者に戻す作業、隅から隅まで図面化する作業。
工業製品ではなく、ほとんどが現場で造りましたのと、外壁がタイル先付とか内外壁面がコンクリートの打放しでしたから、タイルの割り付けと型枠の割り付けを全て図面化していました。
京都大佛のお店の前で瓦の検討

型枠先付タイルの様子

そんな中で癒されたのが、美術品を沢山取り入れたことでした。
平野忠夫さんの提案でしたね。
アート・ディレクターが高橋英子(当時女子美教授)さん。
12か所12人のアーティストが選定され、建物に散りばめられたのでした。

それぞれに思い出深いのですが、大学広場の石彫(空充秋)、光の塔の振り子時計と日時計(須藤宏+高橋英子)、小講堂緞帳(佐野ぬい)、大学本部金属彫刻(井原通夫)、大講堂ステンドグラス(安河内敦子)、人文学部ロビー(熊井恭子)、法学部ロビー(斉藤研)、経済学部玄関ホール(高橋英子)が私の担当エリヤでした。

写真で紹介します。
現場事務所に空さんが持ち込んだ模型

四国の工房へ製品検査(空、平野。髙橋・・撮影今井)
塔壁面の日時計・・・昨日撮影

塔の中の振り子時計・・・昨日撮影

人文学部の壁面装飾

小講堂の緞帳
300席のこのホールは、私の設計の中で特にお気に入り
経済学部ホール・・・昨日撮影
高松の空さんの工房にて

想い出のスナップ





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