2013年2月28日木曜日

比較写真

今日は少し春めいて、昼間しばしストーブを止めました。

夕方、埋まっているシーサーを掘り出した。
お友達が来ると、この前で記念撮影を良く撮ります。

ま、チョッと比較。
あ~春はそこまで・・・と思いたい。
シーサーが・・・見えますか



2013年2月27日水曜日

迷いましたが

数年間のブログを見返すと、3月になれば雪とおさらば、春だ~、と言った空気が流れています。
しからば、そろそろ雪はそのままにしておいても良いか・・・などと考えますが。

いや待てよ、ここでドカンと1メートルなんて事だってある。恐ろしい世界・・・。
迷った末、南側を安全の為飛ばしました。

もうすでに飛ばす先が無いのだが、アクセルを目一杯上げて、ブ~ブ~と唸り声を上げて。
これでまずは一安心。もうお仕舞いにしたいのだが。

多少暖かくなって、沢から運ばれる水が少し元気になってきました。

2013年2月26日火曜日

予想を超えて

この地の豪雪は何回も経験しました。家から出られなくなるようなこともありました。
ですから、危険予知能力はそこそこ備わっています。

しかしながら、このくらいで何とかなるだろう、と甘く考えるのが人間と言うもののようです。

今年の只見の積雪は、アメダス観測史上初、22年ぶりに記録を塗り替え341センチとなりました。
もっとも、この数値は只見地区のある場所でのことで、4メートルを超えている所もあるようです。
北側の今朝、左が屋根

万全と思っていた我が家も、すでに機械での除雪が限界に来ています。
今日は朝から北側をスコップで掘りました。
快晴、冷ややかな風、きれいな空気の流れの中で汗をかく。
これもまた、自然の恵みとあきらめて。

昨日、吹雪の中で完成した椅子は、2002 年にデンマークの旅から戻ってデザインしたもの。
いかにも北欧の影響が・・・・このデザイン・19脚目の作となりました。

2013年2月23日土曜日

設計事務所開設

大げさな話ではないのです。
工房毘沙沢が設計事務所登録をしただけのことです。
ですから「工房毘沙沢 一級建築士事務所」としました。

今の時期、日本で一番不便な場所にある設計事務所かもしれません。
ですから、商売ではないのです。

建築から離れて11年が過ぎ、周辺の状況を見ての判断です。
何が出来るのが、正直未定です。
しかしながら、私の過去の多くの経験が、きっと役に立つ、そんな気が最近しています。
「この地と都市をつなげる」が大きなテーマとなることを考えています。

少しずつ、考えを、この場所でも書きたいと思います。
ご支援下さい。
季節限定我が家の雪仕上げ、壁の時計:高橋英子作、絵:彫刻家・関根伸夫作

2013年2月21日木曜日

厳しい冬です

18日に上京して先ほど戻りました。
今回は、写真展「日本の民家一九五五年 二川幸夫・建築写真の原点」も一つの目的でしたが、なんと、水曜日が休館日と言うことで、新橋まで出向きましたが・・・・・次回に。

父の所へ久々に、2ヶ月前からノロウィールスを警戒して面会できなかったのです。やっと、ロビーで1時間だけ。

確定申告の書類を整えたりして、帰り途中で税務署に提出。
お蔵入りで、浩一君から吹奏楽の新しい楽譜を戴いて・・・コンビニおにぎり食べて、郵便物もらって、お知らせ版受け取って・・・。

時々吹雪く中、30センチほど新たに積もった雪の中、1時間半ほどかけて戻りました。
途中、何軒かの別荘がありますが、埋まっています。
今年の冬は、本当に厳しい。
林道途中の別荘はほとんど埋まっています

後ろ左奥が布沢城跡

家の前は全て雪の下に

雪山の上から撮影

家にたどり着いて、冷蔵庫を開けた富美恵が「冷蔵庫の中のほうが暖かいわ・・・」。

2013年2月18日月曜日

庁舎設計者

町庁舎設計者選定の公開ヒヤリングが、昨日予定通り行われました。
町HPでも今日公表されましたが、最優秀者はアーキプロの吉松秀樹さんでした。

吉松さんは、東京芸大卒、東京大学修士卒、磯崎新アトリエから独立。
現在は東海大学教授でもあります。

今回の審査の講評は、後日仙田委員長から行われる予定ですが、審査委員10人全員の支持を得た結果でした。

半日がかりの審査は私にとって大変楽しく、また大変勉強になりました。しかしながら、応募者にとっては、改めて厳しいものだと実感しました。今回プレゼンいただいた5人の真摯な努力に、改めて敬意を払いたい。

基本設計はこれから始まります。すばらしい設計者を得て、町が元気になる一つのきっかけとなれば嬉しいのですが・・・・。

2013年2月16日土曜日

審査員

建築コンペもプロポーザルも何が大切かと言えば、審査員。
今回の只見町庁舎の審査委員長は仙田満さん、東工大名誉教授、環境デザイン研究所会長。
建築学会の会長も勤めました。建築界では良く知られた児童建築施設の設計者でも有ります。

その他、魅力的な建築家が数人居ます(詳細は町のHPから見て下さい)。
10名の審査員のうち建築関係者(学識経験者)5名、地元5名(その中に私も)。

今回のこうした選択がどのように行われたのか、私は良く知りません。
基本計画をリードした原田鎮郎先生でしょうか?

いずれにしても結果良し、素晴らしい人選です。
明日の公開審査が楽しみ。

今日は朝から激しい雪、明日はたして私は山を下れるのだろうか?
何としても駆けつけねば。

2013年2月14日木曜日

建築コンペやプロポーザル

学生の頃に、建築史で、建築設計競技が日本でも戦前にすでに行われていたことを習いました。

戦後の日本では、さらに多くの公共の建物が、公開あるいは指名の設計者において競われてきました。
学生にとっては、アイデアコンペが注目されますし、若い建築家は、コンペで勝つことが世に出るチャンスとなります。

しかしながら、設計競技参加のほとんどが対価無しの無償です。指名の場合参加費が支払われることもありますが、採算に合う額ではありません。
多くは、当選者だけが契約して設計料を手にすることが出来るという仕組みです。

世の中には今でも設計入札があるのかな?設計料の安い所にお願いするのです。
でも、これでは良い設計が望めないし、公正を欠く場合があることは皆知っているので、プロポーザル方式が取り入れられるようになったのでしょう。

本来プロポーザルは、設計者の負担を軽くする為のものですから、出来るだけ簡単な内容で、かつ公正に選定するのが趣旨です。
でも、選ぶとなると、具体的な提案が欲しくなるわけで、プロポと言いつつコンペに近づく。

今回、只見町で行っているプロポも、プロポと言いつつ具体的な案の提案を要求しています。

5名に選ばれた設計者の、公開説明会が17日(日)に迫りました。
「只見町役場庁舎建設設計業務プロポーザル第三次審査会」は町民だけに公開と聞いています。
実現を目指して、一生懸命考えられた案の説明、出来るだけ多くの町民の皆さんに聞いていただきたいと思います。
中学生、高校生の皆さんにとって、建築設計とは?・・・・勉強の機会になると思います。
町の「お知らせ版」に湯ら里で13時15分からとあります。

朝から晴れ・・・・お三時がなぜかチョコレートケーキ。

2013年2月13日水曜日

職人は大変だ

朝から吹雪き。
座を編んでいたら左手の親指を痛めました。
原因が分かりませんが、ホルンも同じ指を使うので・・・・かな????
座編みを止めて革の仕事

と言うことで昨日から皮革の仕事です。
しかしながら、革を縫うという仕事も大変で、指先が痛くなりますし、同じ姿勢で、肩が凝るし・・・職人は本当に大変です。
この仕事はストーブの前でぬくぬくと

そんな中、楽しみは、17日の庁舎設計者選考のための公開ヒヤリング、詳細は後ほど。

2013年2月12日火曜日

今日の毘沙沢

今年は、雪が多いですね。家の周りは3mを越える雪の壁に覆われています。
外での生活はその壁の内側だけ、家から数メートルが生活エリア。
今朝は数日ぶりに晴れ。
南側の雪を飛ばし、除雪機置き場の屋根の雪を片付けて・・・そういえば、啄木鳥(アオゲラ)が軒板にあちこち穴を開けるので、対策として釣り糸を数本張る。

朝から、楽器の練習をしますが、暖かい部屋は寝室だけですから、狭いのですがここで音合わせ。5月のコンサートに向けて、初心者には練習あるのみ。
とにかく楽器が冷たい

デニッシュという椅子の背は皮革です。
写真の2枚の革は、牛1頭分。この2枚から椅子の背が10脚分(2枚貼り合わせ)作れます。
切り抜き、貼り合わせ、縫い合わせる作業をしています。
2枚で牛1頭分



富美恵は、窓際の雪の反射光を受けて、織りの作業。

晴れると、少し気持ちが楽になります。







2013年2月10日日曜日

住民自治組織「明和地区振興会」

かねてより設立準備会で進められていた、住民自治組織「明和振興会」が4月1日から正式にスタートするとの報告がありました。

第1回委員会が1月9日、第1回代議員会が1月19日に開催されています。
私も推薦いただいて委員の1人になっていて、2回の会議の連絡を受けていましたが、残念ながら夜の会合のため、雪の障害に阻まれて参加できませんでした。

只見町は、只見、朝日、明和の3つの地区に分かれています。さらに、明和地区には7つの行政区があり、地域活動はこの区単位で永い事行われてきました。
しかしながら、最近の急激な少子高齢化で区単位での活動が、かってのように力を持てなくなり、解決できない課題が多々ある中、あるいは行政だけではきめ細かい住民サービスが出来ない、などの理由から、多くの課題を抱えた山里の生活に、この住民組織で解決の糸口を見つけようという事のようです。

規約の(目的)には、『本会は、明和地区民の自主的活動を促進し、協働のまちづくりを行うため、多様な地域的課題に戦略的、立体的な施策を住民参画の下で果敢に取り組み、住民が「安心して、豊かに、そして地域に誇りをもって暮らせる地域づくり」を推進することを目的とする。』とあります。

私にも力になれることが有るかも知れません。あるいは助けていただかなくてはいけないことも有るかも知れません。
山里も少しずつ動いています。
頼もしい組織の誕生、上手くいきますように。

2013年2月9日土曜日

ご心配無きよう

少しブログに間が空きましたが、私達は毘沙沢に戻り、忙しくしています。
昨日は吹雪き、今日も雪ですから家の中で静かにしています・・・外に出られない。

町では雪の祭りで楽しくしているのでしょうね。
でも、我々は出掛けられない。
ここでの生活は、今の時期、社会活動ができないハンディーを抱えています。
そんなこんなを、イロイロと書きたいのですが・・・時間が、意外と無いのです。

変わり映えのしない写真で恐縮です。窓の外の雪見えるかな?
でも、雪に埋まって、静かな環境で元気にしています。
ホルンと家具で忙しいのだ・・・・ぞ

2013年2月4日月曜日

郭茂林さんの映画

私の建築設計の30年の間にはいろいろな経験をしています。
多くの建築家との協働がありましたが、郭先生との関係は何故か縁の深いものでした。
私の20歳代後半の、新御茶ノ水ビル(日本出版販売本社ビル)の設計は、郭さんを中心に我々がサポートする体制でした。これは日本設計(新宿三井ビル)で作業していました。
芝三丁目計画では郭先生の事務所(霞が関ビル)に我々のスタッフを置いて作業しました。私は40歳中ごろ。
霞が関ビル改装では、私は郭先生に設計内容・経過を説明する役割でした。この時は50歳近かったかな。
郭茂林さんの活動が「空を拓く建築家・郭茂林という男」として映画になり、ご案内を頂、渋谷のユーロスペースまで出かけてきました。久々にお会いしたような感じですね。

映画の中で郭さんは「僕は人をつなぐ、才能を引き出し組み合わせるデザインが得意なんです」と話されていました。
私も、そのようにして組み込まれたお陰で面白い経験をさせていただきましたし、時にご馳走にもなりました。昨年春、他界された時には葬儀に出かけられませんでしたので、未だ元気でいらっしゃるような気がします。

今回の映画のお陰で、昔の先輩諸氏とお会いし昼食を共にしました。


台湾料理の昼食でした

2013年2月1日金曜日

そして快晴

寒い朝は、その後にぴかぴかの太陽が出ました。
そして雪の上にダイヤモンドを降り撒いたようなピカピカ。
シーサーガ埋まった
林道にブルドーザーが走りました・・・15時毘沙沢到着。
明日2週間ぶりに下山します。

寒い朝

昨晩は満点の星。今朝7時半の外気温-17度C。
寝ている部屋はそれなりに暖かくしていますが、朝の居間は±0度C、ちなみに工房は-4度Cという寒さ。

最近の家はもう少し性能良いのでしょうが、東北の古い家は大体がこんな感じで、北海道の家とは大違い。東北人は辛抱強い・・・というか、ぎりぎり生きていけるということなのでしょう。
でも、考えようによっては、板で覆っただけの家が外気と17度の差を保っていると言うのも、大したものです。
流水が不足で池も凍っています

外の雪はカリカリに凍てつき、雪消池も凍っています。
自家発電の機械まではなんとか除雪しています
家も周りの雪の壁が立派です。