2012年7月31日火曜日

お客さまからの便り

家具の仕事を始めてから、かれこれ10年が経とうとしています。
先日239個目の、テーブルの仕事が終わり、練馬区へ納入されました。
そして、お礼の便りと納入先の写真を頂きました。
奥のオーディオラックなども一連の仕事


新しいお宅に、ゆったりとセッティングされ使われている家具を見ると、ホッとします。
これらの家具は、この家と共に長い年月大切に使われ続けるであろう事が、写真の空気から伝わって来ます。作り手にとって実にありがたいことです。


以下、お便りの一部
いわゆる家具類は、ある意味で、限られた生活空間を占拠する「必要悪」だ、というような感覚を抱いてきましたが、本当に生活空間をいっそう生かす家具というものがあることを、還暦過ぎて初めて知りました。良いものを制作していただきました。今後、大切にしながら、十分に活用させていただきます。改めて、心よりお礼申し上げます。


最近、体力的なこともあり、製作ペースが落ちていますが、こうしたお便りを頂くとまた元気が出ます。まだまだ頑張らなくては。

2012年7月30日月曜日

布沢の森の音楽会

暑くて、長い一日でした。

8時から会場設営の手伝い。
その後、毘沙沢に戻って気休め程度に音を出し、麻衣ちゃんのピアノと合わせ、11時40分からリハーサル。
その頃は会場の温度はうなぎ登り。
暑さに弱い私は・・・頭が・・・ボー。

前半の子供たちのピアノ・・・潤子先生のベートーベンも落ち着いて・・・暑さなんか感じさせない素敵なものでしたが、私は1人ハーハーと汗をかいて犬のようにウロウロしていました。

と言うことで、本番は押して知るべしですが、ま、練習もそれなりにしていましたし・・・佐野さんと、麻衣ちゃんに助けられて何とか無事に乗り切ることが出来ました。感謝感謝・・。
フォーレの夢のあとに

それでも、ホルンという楽器の難しさをこの数ヶ月で知ることになりましたし、そして魅力にも気がついたことは収穫でした。
来年こそは、もう少し・・・などと思っています。
わざわざ遠方から駆けつけていただいたお友達の皆さま。
チェロさん、南米さん、ありがとうございました。
オカリナアンサンブル

ハイドン・ロンドントリオ

夜は、仲間で反省会。ビールも冷酒も・・・とにかく美味しかった。
そして夜の毘沙沢は涼しいのです。よく眠れました。
ありがたいことです。
ネギ坊主にて


2012年7月28日土曜日

たゆまぬ努力

「田んぼビオ」はすっかり植物に覆われました。
今は、オモダカが満開。


ミツバチが群がって、近づくと羽音がぶんぶんとうるさいようです。
この近くに養蜂はありませんからニホンミツバチでしょう。
後ろ足に黄色い花粉の玉を付けています。
巣は山の中でしょうか。

今日はお昼を挟んで、最終の楽器の練習でした。
1年坊主である私は、ソロ曲はちと重荷ですが、やることはやりました。
後は、何処まで成果が出せるか・・・暑い中での演奏になりそうです。
ヘビーローテーション

それぞれ勝手にやれば・・・・最終練習記念

雪の中の2月の新聞

汚くなった土壁の上に貼られた、昭和18年の新聞は2月のものでした。
これを見てその後、当時2月の新聞が毘沙沢に届くまでの光景が頭の中を巡ります。

雪の路上を車が走ることはなかった時代ですから、鉄道で運ばれた新聞は会津若松からこちらは馬橇でしょうか?
小林あたりからは人の背に担がれて山道を徒歩で運搬したのでしょうか?
郵便物は〒マークの付いた?リュックに入れて、泊りがけで集落を回ったと聞いています。
新聞はどのようにして配られたのでしょう。


子供たちは学校に通っていましたから、分校まではこちらから取りに行ったのでしょうか?
いずれにしても、吹雪の日など数日遅れたのでしょうね。


ラジオの電波も届かない毘沙沢で、新聞は当時実に重要な情報だったと思われます。
ですから、相当にエネルギーをかけても手に入れたのでしょう。吹雪の中の新聞配達が目に浮かびます。
ちょっと涼しい話題でした。

2012年7月27日金曜日

暑い日が続きます


昨日、戦中の新聞の話しを書きましたら、柏市のYさんから下記の投稿(無許可で掲載)をいただきました。 
私なども、これに近いことは時々感じることがあります。
たしかに、新聞・テレビなどの情報の影響力には計り知れないものがあります。

外来種が環境を捻じ曲げる、という話はここ只見でもよく話題になります。
田子倉湖のブラックバスは良く知られています。
こぶハクチョウの只見町飛来の話は幸い聞いていません。

拙宅近くの手賀沼も 近頃では水質が改善されワースト10から出たり入ったりですでも良りつつあります、水質の改善に伴い 沼には数羽ずつが5グループ程に点在したこぶハクチョウが生息しています、 休日には格好のアマチュア カメラマンの被写体になっており 数羽の雛を連れて泳ぐ様に 皆大拍手。 近くの野良犬や烏の動きにやきもきしたものです。
処が ある日の新聞を読み 僕はこぶハクチョウを見る目が180度代わりました、 僕は単細胞なんですね。
 記事とは「こぶハクチョウは 通常シベリアから飛来するオオハクチョウ、コハクチョウとは異なり ヨーロッパに定住するハクチョウであり 戦後 各自治体が管理するお堀や湖沼に風情を醸し出す為 数十羽が輸入され それが繁殖し野生化し各地にグループをなし 広がったものである。此のこぶハクチョウは田植え後の稲を大きな体と足で踏み倒し 秋にはくちばしで稲穂をそぎ落とす等 大きな被害をもたらし 害鳥に分類されている、 雑食で繁殖力が旺盛 且つテリトリー意識が強く 秋口に飛来する渡り鳥を追い払う等 自然体系を破壊させつつある」と。
 教育、宗教で人間なんて簡単にマインド コントロールが出来そう、 戦前戦中を跨って生活した人の戸惑いはよくわかります。

「布沢の森の音楽会」が数日後になりました。
暑い中での演奏になりそうです。
プログラム・・・前半が子供たちの演奏、大人は後半です


2012年7月26日木曜日

古新聞は丈夫

朝のうちは未だ涼しいので、午前中は作業。
除雪機収納の車庫の建設の続きで、内壁の薄ベニヤの下から昭和18年2月の読売報知が出てきた。
私が生まれるわずか5年4ヶ月前なのに「敵米英狼狽の極」「米陣地猛爆」「手練の魚雷続々命中」などといった言葉が紙面一杯に展開しています。
この調子で、毎日読まされていたのだから、確かにおかしくなっても・・・。

それにしても、2月の豪雪の毘沙沢に、新聞が届いていた(今は勿論冬の期間は郵便物も届きません)というのは大したものです。
そして、ベニヤの下の新聞は真新しい・・・新聞紙は実に丈夫です。
午後から、こちらも暑くなりました。

2012年7月25日水曜日

ユネスコエコパーク

現在只見町は、ユネスコエコパークの登録に向けて検討委員会で作業を進めています。
そして今日は「第3回只見ユネスコエコパーク検討委員会」開催ということで傍聴しました。

エコパークは「生物圏保存地域」の指定で、「自然と人間の共生」を目指した地域の登録を目的としています。
エコパークそのものには法的な規制はないが、他の法によってすでに枠組みが作られている地域に、新たな網をかけて、総括的な視点から自然と人間の共生をコントロールしようと言うものです。

今回の会議は、「核心地域」「緩衝地域」「移行地域」の色分けの作業をテーマに議論が展開しました。
写真は、パワーポイントの映像を遠くから見ているので不鮮明ですが、今回提案のあったものです。
今日提案の3地域・専門部会案

具体的な作業は、その道の専門家(研究者)によって行われていますから、エコパーク登録の可能性は高いと思われます。

でも心配もあります。
看板は掛けたが、その運用が意味あるものと成るのか?
我々の生活に一番近い「移行地域」は、「自然資源を活用し、自然環境との調和を図りつつ、持続可能な産業の育成と地域社会の発展を目指す」とあります。
エコパーク推進者の中には、新たな看板が町の活力を高めてくれる、と期待しているむきがあります。だとしたらこの部分が一番重要です。
しかしながら、この部分は地元町民の主体性が要求されそうです。今回の委員の先生方は専門外で「この部分は町民の皆様が考える部分」と明言しています。

只見町のユネスコエコパークが新聞で話題になったり、パンフレットに書き込まれたり、と言うことだけで終わるとしたら、はたしてどれだけの効果があるのか?と、少し心配になりました。

2012年7月24日火曜日

田島祇園祭

田島祇園祭屋台歌舞伎は、江戸時代から明治にかけて屋台上で子供歌舞伎が上演されてきたものを、平成6年に復活し(昭和25年から10年ほど青年会で演じられた)現在に至っているようです。

今年も7月22日・23日にかけて4台の山車で「絵本太功記」「一谷ふたば軍記」「南山義民の碑」「時津風日の出の松」が演じられました。
もっとも、私達はすべてを見ることは出来ませんでしたが、雰囲気は味わいました。
地元「鴫山城内の段」

いつもは車の走る殺風景な通りがこの日は両脇に沢山の露店が並び、華やかな雰囲気です。
吹奏楽で知り合いの顔も発見・・・疲れた~といった感じです。ご苦労様。
浩一君?見ただけではわからない

2012年7月22日日曜日

除雪機の車庫・などなど

除雪機の車庫の柱が建ちました。
なれない仕事ですが、木を加工するのは家具も同じですから何とかなります。
独立建屋ではなく、母屋に寄り添う構造ですから、そう難しいことではありません。
ここまできたら、後は屋根を造って、床を張ればほぼ目的は果たします。
これで、この冬から除雪機の出動が楽になる事でしょう。
勿論、機械のためにも良いことです。

ホルンの発表会、1週間と近づきました。
昨日は、3回目の音合わせ。
しかしながら、疲れから?か上手く音が出ない・・・不安。
ホルンとサックスの対決に成らないようにしなくては
午後、サンペイ君とカナちゃんご夫妻来宅。
遠距離恋愛の末、めでたく結婚、しかしながら仕事の関係から未だに神奈川県と只見町に別居生活中。
勿論週末は行ったり来たりのようですが・・・・「たいへん」と切実・・・・。

若い人の少ない只見町ですから、神奈川に行って一緒に生活すればなどと簡単に言えません(もっとも、これが選択肢としては現実的だとは思うのですが)かといって、大手企業の中堅になりつつあるサンペイ君、今の仕事辞めて只見に来たら、なんて、とても言えません。

ただただ話を聞くだけでしたが、私達の生活にも少し興味を抱いてくれて、そしてなにより只見町を愛しているお二人に、少しでも毘沙沢の生活がヒントになればと思いました。
いつでも、遊びに来てください。建築のことは少しは助言できるかもしれません。
笑顔がいいですね
クリキンさん、そんな感じでした。

2012年7月17日火曜日

可愛いお客さん

明梨(あかり)さんファミリーは、このブログの中で3回目の登場。
過去2回は2009年7月19日、20010年8月11日を見てください。

昨年は中学受験の年で、お会いできませんでしたが、今年は昨日、忘れずに遊びに来てくれました。すっかりお姉さんになりました。
それでも、昔のことを良く覚えていて、田んぼ(今年はビオ)が見たいと、暑い中を長靴に履き替えて、観察会。

たんぼビオはすっかり草に覆われて水面が見難い状態ですが、オタマジャクシや小さな蛙や畦のバッタ、イトトンボ・・・・幸い、トウホクサンショウウオの子供が見つかりました。
未だにこんなに小さく弱弱しいトウホクサンショウウオ

明梨さんは今もバイオリン、お父さんはチェロを練習しているようです。
次回は、なにか合奏出来ると良いですね。

2012年7月15日日曜日

観音様祭り

毘沙沢は布沢区に属します。
その布沢集落の南山御蔵入三十三観音六番札所浮島堂の「観音様祭り」が今日行われました。
富美恵が婦人会に属していた時は参加していましたが、ここ数年他の用事と重なってご無沙汰・・・久々でした。

出し物は、落語、歌、カラオケそして焼きそば、焼き鳥、飲み物が販売されます。
観音様をダシにして、集落の宴会・・・顔見知りばかりの交流会という性格のお祭りです。

私達は、その後、お隣金山町で行われている「霧来沢・手仕事まつり」を覗いて来ました。
20年ほど前に数人で作った山小屋?に仲間が集まって展示販売の催しです。
今年が初との事でした。続けて頂けると良いですね。

久々に、松坂峠を越えて、只見川を見てきました。未だに1年前の水害の傷跡が生々しくその姿を残していました。

2012年7月14日土曜日

東京は亜熱帯

数日、都会に居ました。
1.娘と久々に原宿で食事。
只見町には蕎麦がありますので「ガレット」なる食べ物は向いている、とかねがね思っていて、時々我が家でも試みていましたが、久々に本物を食してみると、大いに違っていることに気づかされます。

2.ホルンの個人レッスンは新大久保の山野楽器、1時間みっちりと「夢のあとに」・・・しかし、始めてわずか1年の実力が・・心もとない。それでも、本物のホルンの音と、感性に触れるチャンスはありがたく、わざわざ出向いています。

3.木工は、千葉県の八街で始めて20年が経ちましたが、その後なかなかお会いできない仲間が5人、御茶ノ水で会いました。そろそろ仕事から離れて時間が出来てきた年齢、会う機会が増えそうです。
毘沙沢に戻って、ホッとしています。
東京はすでに亜熱帯、そして窮屈な空間の中に人が溢れています。
すでに都会では暮らせない体質になっているとしたら、これ、結構怖いかも・・・ね。

2012年7月8日日曜日

ホルンが身についてきました

コルネットからホルンに持ち替えて1年が経ちました。

コルネット(トランペット)は中学・高校と親しんだ楽器でしたが、60歳を過ぎて、どうもしっくりしていませんでした。
それと比較してホルンはなにやらいい感じ。
ホルンの音は、マシュマロのようなふんわりした感じが・・鋭いトランペットと大きく違います。

そんな訳で、練習時間も増えて、昨晩は吹奏楽の練習日、そして今日は29日に向けて麻衣ちゃんとの音合わせ。
吹奏楽・秋のコンサートに向けて・・でも皆さんお忙しくて集まりが・・


さいたま市からわざわざ来ていただいています。
「夢のあとに」を何回も何回も・・・飽きずに。

雨が続きました。モワ~と湿った空気が蛙や蛇を元気にしています。
家の周りは緑に覆われています。

2012年7月7日土曜日

霧来沢・手仕事まつり

舘岩の藤原さんから、金山町で7月15・16日開催予定の、「霧来沢・手仕事まつり」案内が届きました。
この間、舘岩では第16回アマチュア木工家展が重なり、漆の先生・藤原さんはそちらで大忙し。

私も時間があれば舘岩に伺おうと思っていましたが、予定変更・・・15日金山に行きま~す・・近いしね。
16日には毘沙沢に来客がありますから、両方は無理、と言うことでお許しを。

2012年7月6日金曜日

一段落

テーブルの出荷が終わって、一段落。
久々にのんびり・・・・と思ったらそうもいきません。

昨日から新たに始まった作業は、2年前から考えていて、なかなか着手できなかった除雪機収納の下屋の建設。
久々の大工仕事。



下の写真は、誕生日に妻からのプレゼント。
裂き織りの布の中には、想い出の古いネクタイとか母親の洋服とかが織り込まれています。
皮の背掛けは私の仕事。
これも一段落して・・・・結局のんびり出来ない性格。



2012年7月4日水曜日

だんだん近づいてくる

7月29日がだんだんと近づいてくる。
余裕の無い我が夫婦には、とにかく練習するしか手は無い。
チェロさん、佐野さんお世話になります。
昨日のハイドンの「ロンドン・トリオ」

今日の「ヘビーローテーション」

2012年7月2日月曜日

第15回南会津合唱交流会

昨年は、水害の影響で、私達「コーラスはなみずき」が幹事の年でしたが開催できず、田島にお願いした経緯があります。
その交流会が、今日、朝日地区センターを会場に開催されました。
これも実はホームグラウンドの只見地区センターが耐震強度不足で使用できない状況から、お隣の朝日地区センターを借りての開催でした。
お弁当は只見産

こんなことを書くとお叱りを受けるのかもしれません。
でも、あえて書くと、只見町の公共建築物の全体配置と個々の建物の計画の悪さ、さらにはその後の管理のあいまいさ。
建物の管理を、その時々の需要に見合った内容に合わせて使いやすい状態で維持することが管理だとすると、的確に管理されていない。
建物は物として存在しているのですが、建築としては存在しない、そんな感じです。死んでいる、あるいは半分死んでいるように見えます。
残念です。建築は本来人々を幸せにする力を持つていると私は思うのですが。只見町にはそうした思いは無いのか・・・。

いや、書きすぎでした。私は建築には厳しすぎるのです。自分の設計した建物にも満足はしませんから。
只見町にも診療所や学校など、とてもよく出来た建物も有ります。そしてそうした建築には若い先生方が集まって来ています。
歌っているのは「田島ポーレ合唱団」

そうした悪条件の中で、「コーラスはなみずき」の皆さま、一致協力して、何とか切り抜けました。こうした協力体制は実に見事です。
ご苦労様でした。結果は大成功だと思います。
田島の「森の合唱団」