2010年5月31日月曜日

自然と生きる




毘沙沢での生活も、2001年から本格的に始まりましたから9年に成ろうとしています。

見通しも無く、さして目標も無く始まった山の中の暮らしも、だいぶ地に足が着いてきました。
幸い健康でありましたから助かりました。

自給自足など考えたことも有りませんでしたが、少しずつ食べる物を作る生活をしますと、こうすると自給自足ということも可能か?という尺度も見えてきます。勿論木工家には無理ですが。

田の肥料を作りました。なたね油かすに糠と木の灰に多少の土をブレンドして発酵させます。
初めての試みですが、何とかなるでしょう。

指の傷が治りません。午後診療所に行きました。
こんな傷で診療所へなど考えたことも有りませんでしたが、念のため。

家具を一つ発送して、コルネットの練習をして、コーラスの練習をして・・・・しし唐とズッキーニの苗を植えました。
天候良し、暖かくなってきました。

2010年5月30日日曜日

田島吹奏楽団演奏会


6月12日、15時開演、田島のお蔵入交流館でコンサートがあります。
お近くの方は是非お出で掛け下さい。

私達も出演の予定です。

建築家




日中韓首脳会議が韓国の済州島で行われました。
その会場は私がかつてN設計で担当した仕事でした。

大きな仕事は大変名誉なことですが、当人はその責任の大きさと生身の自身との間で苦しみます。
そして今は、等身の生活に満足しています。
でも、かつての巨人であった自分の仕事が懐かしく感じられるのも事実で、こうしてブログに掲載してしまうことをお許し下さい。
懐かしい、のです。歳ですかね。

写真はコンペの資料です(米国のSOMに勝ちました)。
楕円の建物が今回の会場コンベンションセンター、残念ながらそれ以外の建物は、当時韓国経済の破綻で実現していません。。(この仕事は基本設計までで、その後は韓国側で行っています。)

建築家はこうした自分の仕事を世界のあちらこちらに残せる大変恵まれた仕事です。
そうした仕事に携われたことに、今改めて感謝しています

2010年5月28日金曜日


昨日、天空の城ラピュタを久々に観ました。
この中で歌われる「君をのせて」を今コーラスで歌っているという事で・・・。

ラピュタは大地の大切さ、自然の意味を問いかけています。

私は永いこと、超高層のオフィス、大地から離れた場所で仕事をしてきました。
社会的にそれが格好良いという価値観は今も変わっていません。

現在の生活は、大地の上で自然に囲まれています。
土をいじり、木を加工し、風を感じて生活しています。

手は、生活の仕方で変わるようです。
田の開墾で傷ついて、膿んだ左手の中指は不安の材料。
刃物を研ぐと爪の中は真っ黒。
何だかお猿の手に似てきました。

これが今の私。

2010年5月25日火曜日

帽子スタンド



こうした展示用スタンドは日本ではあまりお目にかかりません。
帽子作家のある方からの依頼です。パリ仕込み。

実は帽子製作の道具にもいろいろ在るようですが日本では手に入り難いようです。
かと言って、私も専門ではありませんからこの程度が精一杯。

写真の帽子は一点を除いて娘の製作。スタンドは今日出荷します。

2010年5月24日月曜日

クリキン



私がクリキンと会ったのは、たぶん分校の支配人をしていた時だと思う。
最初は自然に学ぶ会の催しで雪の中で会ったようにも思う。

年に何回も、都会の自転車乗りを大勢引き連れて会津に現れる。
浅草から東武電車の臨時便、サイクルトレインに自転車を沢山積んで。

只見駅から自転車を走らせ、森の分校で昼食をしてさらに山の奥へ消えていったように思う。

ここ数年は毘沙沢にも良く現れる。
昨日、田植えに現れたかと思うと、そのついでにあちこち顔を出す。
今週のサイクルトレインの打ち合わせに奔走する。

どんどんと会津に溶け込み、会津の中を自由に走り回る。
不思議な存在である。

会津の皆さん、これは重要なことです、クリキンを大切にしなくてはいけませんぞ。

今週末、100人ほどが浅草から田島・只見に自転車と共に再度現れる予定です。

2010年5月23日日曜日

田植え








朝から天気良し。お昼過ぎから始まりました。

今回は彰さんが忙しくて(終わってから駆けつける)、埼玉の恵子師匠が助っ人でご指南。
毘沙沢の田んぼは2年目ですが昨年の事はほとんど忘れていますから、不安。
それでも経験者が加わって、小さな田んぼは2時間ほどで終わりました。

苗は、アキタコマチを修さんから頂きました。
この地にはこれが良いとの事。

今年の毘沙沢は布沢集落の中でも早めの田植となりました。
後は、水の管理と除草ですね。

夕方から始まった反省会は夜中まで続きました。おかげで今日はちょっとバテ気味・・・かな。

2010年5月20日木曜日

小さな田んぼ



朝から代掻き。

「こんな山の中の、条件の悪い田んぼをわざわざ作らなくたって、他に良い田がいっぱい空いているのに。」という声が聞こえてきます。

私も、実はなんでこんな事してるのか良くわからないのです。
それをまた、黒沢から手伝いに来てくれる彰さんも相当にオカシイ?
でもなぜか、世の中の常識とは違うことをしているのは面白い、のです。

この田の持ち主、惣一さんが今年の2月に亡くなりました。
今年は一緒に田んぼやろうと昨年秋に約束したのに・・・・。
昨年10月29日の「脱穀」に元気な惣一さん少し写っています。
そんなことを考えながら土と遊びました。

いずれにしても、なんとか22日の田植えに間に合いそうな、滑り込みセーフ。

2010年5月19日水曜日

今日の毘沙沢







良い季節です。
山の下では、田植えで忙しい、そんな季節です。

毘沙沢にも新緑が少しづつ近づいて来ます。雪解けの遅い年は、新緑が山の上から谷の下方へ下りてくると聞きました。

その後タンポポが気になります。上三依塩原駅の周辺は全てセイヨウタンポポでした。毘沙沢林道は全て在来種。ところが、我が家の周りで何株かのセイヨウタンポポを発見。
慌てて、根こそぎ処分しましたが・・・・。
そうです、私やその関係者が何処からか運んできたのです。
私自身が外来種。

九州は「口てい疫」で大騒ぎ。
今の時代、人の意思に係わらず、いろいろな物が大きく動いて変化しています。

只見町の人口が4月で5,000人を割りました。

2010年5月18日火曜日

株主優待券


都会者は、都会には戻れないほど山の生活に馴染んでしまったのですが、それでもいろいろと東京に用事がありますから月に2回のペースで上京します。

家具屋は、いくら働いても貧乏ですから、東京との往復の交通費は結構負担。
昔は自動車で行き来をしていましたが、歳と共に疲れますから、ここ数年東武線を利用しています。

ある時、恵子さんから東武鉄道の株主優待券が有る事を聞きました。
勿論株主になれるほど余裕がありませんから、金券ショップで買い求めます。

6月と12月の年に2回の期限が付いていますから、その時期になるとさらに安くなるのが通例です。
でも今年は逆に値上がりしています。需要と供給の関係でしょう。
数日前、通常1枚850円が950円でした。昨年末はなんと650円。
それでも正規の料金と比べるとだいぶお徳です。

ちなみに、優待券850円の時上三依塩原から浅草まで片道1,650円で行けます。
電車利用の方にお勧めです。

2010年5月13日木曜日

小さな田んぼの今日



朝、田んぼの師匠彰さん現る。
お互いに忙しくてなかなか出来なかった作業です。田お越し。

実は時間が無いので、昨年開拓した田は後日代掻きからスタートすることにしました。
という事で今日は新たな上流側の2面を作業。

田とはいっても十数年?そのままになっていた田。開墾です。
こうした土木作業は実に大変、苦手な作業です。
足は取られるし、よたよたと・・・・。

田植えは22日、あ~はたして上手くいくのか。寒い一日でした。

かつての仕事








都会者が田舎に、それもこんな山の中に、どうも怪しい。
15年前初めての時、駐在所から呼び出しが有りました。

田舎では皆さん、じいさんの、そのまたじいさんだって知っている関係。
当然といえば当然。

現在は、勿論怪しい奴とは思われていない。
ありがたいことに皆さん優しく好意的に接してくれています。

都会者が田舎で生活する時はオープンが大切。
毘沙沢さんは一級建築士、でもどんな仕事してきたか、こちらでは誰も知らない。

自慢げに1991年竣工のこんな建物の設計者であることを掲載します。
この春、久々に訪れました。
新学期とあって、多くの学生であふれていました。
懐かしい、あれから19年が経ちました。
ちなみにこの建物は、都立大学(現在は首都大学東京)母校でもあります。

2010年5月12日水曜日

たんぽぽ


毘沙沢では植物の種類が豊富な気がしています。
そんな中にタンポポも勿論咲いています。

しかしながら、ポツンポツンと数は少なくまばらです。

見つけると調べます。未だセイヨウタンポポは見ていません。
在来種、いわゆるニホンタンポポだけです。

ありがたや。ここはまだ在来種の聖地です。

2010年5月11日火曜日

山椒魚




その後、気になって家の周りを見る目が変わりました。

居ました。裏の池の底をゆっくり泳ぐように歩くサンショウウオ。
クロサンショウウオかトウホクサンショウウオ?どちらかでしょう。

防火用水には卵がありました。
繭玉のような物が枯れ草に2つずつ並んで水の中にふわふわといった感じで。

とすると、先日の土の中のサンショウウオははたしてどこの沼で卵を産むのか、近くに沼は無い?
そんなに遠くまで旅をするのか?
疑問が増えました。

モリアオガエル?だと思っていますが、を発見。

龍泉寺のヤマザクラは10日の写真です。

2010年5月9日日曜日

林道普請



普請という言葉は最近使わなくなりました。
そんな普請がこちらでは年に数回あります。

今日は街道及び農道普請の日。各家庭から一人が労働に従事して排水溝の掃除等々。

この作業で毎年お目にかかるのがクロサンショウウオ。
泥の中に黒くつるつるした生き物が動きます。

大体同じ場所で見かけますから、一年中あまり移動もしないで暗い土の中で暮らしているのでしょうか?

サンショウウオの楽しみは何だろうと考えたりします。
春の桜を喜ぶことも、夏の星空を仰ぐ事も、秋の紅葉に感激することも無いでしょう。
冬はじっと冬眠?でしょうから勿論楽しみは無いでしょう。

龍泉寺のヤマザクラが今満開です。

2010年5月8日土曜日

今の毘沙沢





昨日、朝日診療所の歯科に治療、帰りの林道のヤマザクラ。
渓谷の雪との対比が綺麗です。
山肌は積雪が深いため毎年削られています。このヤマザクラもきわどく・・何とか残っています。

今朝は快晴、ぴんぴんの快晴。こういう朝は大地からもくもくと煙が立ち上がります。
今の時期は湿度が低く大変気持ちの良い季節。

一日一日景色は大きく変わっています。

2010年5月5日水曜日

咲きました







いっせいに咲き出しました。

ヤマザクラはブナの新緑より先に、飛び飛びだから山がピンクに霞みます。
足元のカタクリとイチリンソウが競って咲き誇り、雪融けの後には、遅れた福寿草がフキノトウが・・・。

山の尾根にはブナの若い目が綺麗に空に溶け込んで見えます。

雪解け水は勢いよく流れ出ています。
今年初めて、洗濯物が外に出ました。