2008年5月10日土曜日

シオブネ(塩舟)


舟があるから見に来い。との電話。フネ?あ、昔の流し台か?いや違う。

昔、塩は精製されない袋詰の物を買い、袋のままかいものをしてこのフネの上に置いておくのです。塩袋からじわじわとニガリが滴れ落ちる。それを貯め置いたのがこのシオブネなのです。ニガリは豆腐を作る時に使用します。

この地方にはこのほかに、ウマノフネ(馬の舟)、オヒキブネ(苧引き舟)が有ります。苧引きは麻の繊維をとるために、そ皮と呼ぶ表皮をはぎ取る時に使います。着る物は麻布が主だった時代です。現在はお隣、昭和村に高級なカラムシ織りが残っています。

このシオブネはクリの木を二つに割ってチョウナで荒々しく仕上げています。

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